めも。

長文ツイートの墓場みたいな感じ。

「カノジョは嘘を愛しすぎてる」

 

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やたら長いし話飛びまくってる
一応ネタバレこわい人は見ないでね。
あと必ずしも絶賛はしてないので(あらかた誉めてるけど)そこも要注意で。



 






なんだか久しぶりに“佐藤健”じゃなくてきちんと映画のキャラクターとして彼を見れた気がする。
いや、いつも別にたけるくん♡って見てるわけではないんだけど、やっぱどこか佐藤健を見てるんだよね。けど今回はほんとうにアキを見てたというか、そこにいたのはアキだった。自分の感覚として。

正直あまり期待してなかったってのもあるとは思うんだけど、でもすごくよかったです。漫画の実写化ってまさにこうあるべきって感じだった。
まあわたしは映画になるって決まって、たけるくんがやるって知ってから漫画を読んだクチなのて純粋に漫画読んでたのとはまた違うだろうけど、でもほんとに二次元が三次元に飛び出してきた!って感じがしてもっと見たくなった。むしろ漫画のエピソード全部やってほしい!って思ったぐらい笑
そういう意味でこの題材、映画というよりもドラマ向きだよなーと。
2時間でおさめるにはいろいろと削らなきゃいけない部分が多すぎて、ほんと忠実だったからこそこのクオリティでドラマにして、もっとやってほしかったなって。

正直音楽に関しては、「明日も」が良すぎて心也がいまひとつ足りない感がなかったりとか(でもまあこの高木さんの台詞映画ではなかったからいいのか)、卒業もサヨナラ~もいい曲だけどそんな一発で天才!って思うほどでも鼻歌で涙を流すほどかって説得力もいまいちかなあと思ってしまったりとか(これは単純に好みの問題だと思うけど)そういうのはあったけど、なんか最後のちっぽけな愛のうたがほんとによかったからそれでいいかなって思っちゃったw
それとサヨナラ~は正直リード曲にして売れるような説得力のある曲には聞こえてなかったんだけど、映画の中で聞いたらああ、これが必要だったんだなってすごく納得できたからやっぱりこれはあくまで挿入歌なんだなってちょっと腑に落ちました。
いろんなインタビューで“歌詞が大事”って言ってたけど、ほんとに、歌詞がアキの本音なんだってわかる感じで、こういうのちょっと新しいなって思った。

あとおもしろいなって思ったのは途中「アキは消費されるのがこわいんだよ」みたいなニュアンスのとこあるじゃん。あそこの台詞聞きながら、そういう感覚の人が書いた設定の曲が、現実では複数購入アテにした売り方されてたわけで、なんかものすごい皮肉だよなーって(笑)

音楽に関して言うとわたしね、漫画読んだときにクリプレのビジュアルとアキの作る音楽のイメージがちぐはぐですごい違和感があったんだけど、映画だときちんとはまってたから、そういうとこはやっぱりプロだなあって思った。
でも卒業とかからだいぶイメージチェンジだと思うけどファンはそれで大丈夫だったんろうかとか余計なこと考えてた(笑)アキは日常的な音楽を作りたいって言ってたし、やっぱりクリプレの音楽ってそういうのなんだろうと思うんだけど、そうするとやっぱりビジュアルとの違和感が出ちゃうからなあ、とか。
元々映画の制作側はクリプレのビジュアルをカジュアルにつくろうと思ってたみたいだけど(最初は瞬は茶髪にパーカー、デニムみたいな感じだったらしい)個人的にはアキの作る曲はそういう雰囲気ではあるのかな、とかは思った。
余談だけどやっぱりわたしはアキの曲ってTHE KIDDIEみたいなのだと思うんだよなあ。マイガールとか泡とサイダーとかCallingとかぴったりだと思うから誰か聴いてください。んでとうだったか教えてください。

高木さんが映画だとすごいいい人感増してたというか、ああこの人も音楽がすごく好きなんだなっていうのが出てて、それほすごくよかったなーって。
特にマッシュのデビューライブの前の台詞で感じたんだけど、この人はバンドとかプレイヤーとかそういうのはどうでもよくて、単純に音楽が好きなんだなって感じて、それはそれでひとつの形かなあって思えた。

それにしても瞬がすげー二次元だった。びっくりした。たぶん彼がちゃんと瞬だったから成り立ったのかなって思うぐらいほんと、いやクリプレみんなわりとそうだったんだけど、瞬が瞬だった。
ただなー窪田くんがいまいちわたしには違和感で。彼が悪いというより、わたしの中の心也のイメージと窪田くんが合わないだけだと思うんだけど。声がね、なんとなく浮いちゃって聞こえて。サイドストーリーとかでも思ってたんだけど、なんとなく声の音?色?が上滑りして聞こえちゃうんだよなー。もうちょっと他の役の窪田くんも見てみたくなりました。
それとゆーちゃん!お亮!すごかったっていうかなんかもう全部もってった感。彼こそこわいぐらいきれいなお顔してんのにちゃんと冴えないギャグ感ばっちりで、なんていうかすごい子だなって。だいたいゆーちゃんがしゃべると笑いが起きてました。

あとこれも余談なんだけど、ここんとこインタビューでたけるくんが「たとえばプライベートで悲しいことがあって号泣してるときに」って話をよくしてたじゃん。そういうときもあるのかなあって思ってたんだけど、映画見てあああの話はこの映画のシチュエーションになぞらえて話してただけで実際そういうことがあったってわけじゃないんだなって。彼の場合は嘘はつかないけどほんとのことは言わないんだなって。
あくまで夢を見せてますよっていう、そういうとこが好きだったりするんですけど。
やっぱりなんとなく女性的だよね、彼の感覚。


とまあ曲の話ばっかりしてた気がするけど、いい映画だったし、すごく少女漫画的だな、と思いました。ファンタジーとリアルのバランス感とか。
それで、たぶん理子ちゃんが美人じゃなくて、相手側のアキとかクリプレとかが現実離れしたイケメンだったから、成り立ったんだなあって。

さくちゃんの歌がよすぎてエンドロール中まじで鳥肌たちっぱなしだったうえそのままの勢いでMUSIC BOX買って帰りました。
なつみ氏が言ってたのすごい納得したんだけど、映画で全部聴かせなかったのはCDを買わせるための策略だったのかって。うまいなー。ひっかかりました。お手上げ。